お客様の現状の分析とご希望や改善策のシミュレーションを行う上で、キャッシュフロー表とグラフは、欠くことができないものです。例として、図表1にキャッシュフロー表、図表2にそのグラフを示します。
私が使っているソフトは、神奈川県ファイナンシャルプランナーズ協同組合が開発し、ファイナンシャルプランナ―向けに使用権を販売しているFPキャプテン(ライフプランソフト)です。図表1のキャッシュフロー表では、西暦年、ライフイベント、お客様の年齢、収入、支出、収支、金融資産残高、住宅ローン残高等が、年単位に40年分計算し、表示できます。図表2のキャッシュフローグラフは、表での計算結果を図にし、一目で概要がわかります。
大まかなキャッシュフロー表は、家族員の年齢、税込み年収、職種、基本生活費、住居関係費のデータだけでも作成できます。この時、不足データは総務省統計局の家計調査結果等の統計データやFPの経験値で補い作成します。より詳しい家計データを提供頂ければ、キャッシュフロー表の精度を高められますが、家計データは機微情報であり、お客様それぞれのご事情で時期や内容を決めて頂ければ十分です。
作成したキャッシュフロー表には、基本的に毎年の法改正や統計データ更新を織り込み、所得税、住民税、住宅ローン減税、住まい給付金、児童手当、公的年金受給額、子供の教育費等を計算し反映しますので、有益な収支、金融資産残高の推移を見ることができます。
より実際に即したキャッシュフロー表を作成することで、家計の問題点・改善点を見つけたり、お客様ご希望のライフプラン実現のための資産計画を作成したりできます。我が家は、大丈夫だろうと思っていたけど対策が必要、将来が心配でお金を使うことに躊躇していたが意外と余裕がありそうなど分かり、次の行動につながると思います。
2021年11月22日公開