資産運用

資産運用の始め方

明らかに資産運用に回せるお金があり、資産運用を始めたいと思い、資産運用の方法も知っているけど、具体的に投資商品を購入する形で資産運用を始められないで困っている方に、何かヒントになればと思い書きます。

ファイナンシャルプランナー的には、自分のお金を生活費や教育費等の比較的すぐに使うお金と当面使う予定のない余剰資金に分け、余剰資金を資産運用に回すことで、資産運用を始めるとよいと言うことになります。具体的な余剰資金がいくらなのか、資産運用での資産の変動分を考慮して回せるお金はいくらなのか、個々の方の事情を考慮し、キャッシュフロー表を作成し検討するということになります。しかし、これでは、冒頭の困っている方に対して、何の役にも立っていない気がします。

冒頭の困っている方は、資産運用にお金を回し実行するテクニックを求めている訳ではありません。まして、投資に関する理論や戦略、いろいろな指標の見方でもありません。もっとベーシックなところが、自分の中でひかかり、躊躇させているのだと思います。直感が踏みとどまらせているのかもしれません。

資産運用を始めた時、私には直感が踏みとどまらせるようなことがなかったので、以下の内容にそうじゃないと言う方もいると思いますが、ご容赦お願いします。

私の場合は、小さい頃に父が地元企業の株式を長年持っていたこともあり、株式に抵抗がなく、むしろ自分が株主になり、自分の名前が裏書された株券(今は廃止されていますが、当時はありました)を持てた時は大変うれしく感じました。預貯金と金融商品は、もちろん性質がかなり違いますが、繋がったもののように思います。ことさらに、預貯金と金融商品の間に溝があると考えない方が良いのではないでしょうか。

資産運用で金融商品を購入したら、いつも値動きに気をつけないといけないから疲れると感じているかもしれません。確かに、大体毎日値段が変わるので一喜一憂しがちです。特に下がった時はもう耐えられない気持ちになったり、横ばいで推移する時はじれったく感じたりすると思います。値動きは頻繁に見ないといけないと考えないで下さい。正しい枠の中で資産運用している分には、ほとんど値動きなど見なくてもよいと考えて良いと思います。

変な金融商品にはまるんじゃないかと考えているかもしれません。確かに、テレビやネットで広告されているものの中にも、個人的見解ですが問題がありそうな金融商品があるように思います。しかし、法律や業界の規制で投資家保護がしっかりしている上場株式、投資信託、ETF 、J-REIT、債券の範囲で資産運用する分には、もちろん資産価値は変動しますが、変な金融商品にはまることは基本的にないと認識した方が良いと思います。個人的見解で言うと、投資家保護が危ういのではないかと思っているのは、匿名組合契約の投資(出資)、資金の流動性が劣る不動産投資、甘い言葉で売り込む投資商品全般は、気を付けるべきです。

資産運用で得る利益は、正しいものではないのではないと考えているかもしれません。確かに、資産運用と言うより投機や賭け事に近いものや過度の利益を追求するものもあります。しかし、資産運用は、投資した資金が事業運営に回り、その結果経済成長があり、貢献に応じで分配を得るとの本質に合致する形で、金融商品や投資先を選ぶ分には、経済発展の応援団です。健全な資産運用で得る利益は、働くこと、事業することで得る利益と同じ尊い利益と考えて良いと思います。

資産運用に対する心の中のハードルをクリアし、具体的な金融商品購入に踏み出してほしいと思います。相談、サポートが欲しいとのことでしたら、連絡お願いします。

 2022年9月6日公開